「メディカティヴ・ライティング」とは何か――

心とからだをととのえる新しい書き方

・「メディカティヴ・ライティング」は、作家・鍼灸師の田口ランディが生み出した、心と身体の両方に働きかける新しいライティング・メソッドです。

・東洋医学の身体思想を土台に、文章を書くプロセスを気づきとケアにつなげることで、心身のバランスを整えていきます。

・自分自身が綴った文章を「身体の処方せん」として受け取り、現在ご自身が抱えている健康上の課題とじっくり向き合います。専門的な知識がなくても始められ、紙とペンさえあればどこでも実践できる、やさしいセルフケアの方法です。

・文章を書くことで自身の状態を客観的に見つめます。何かに依存するのではなく、あなた自身のことばで身体が本来望んでいる方向へ歩み出すことをサポートします。

メディカティヴ・ライティングの特徴

グループワークで行います。それぞれの課題を共有しつつ一緒にクリエイティブな「場」を立ち上げます。安心で安全な場を共に作り、共鳴によるシナジー効果で文章を書く楽しさを体験していただきます。メディカティヴ・ライティングではリラックスした状態で書く文章には、ご自身の人生の課題が浮上しており、心身はその課題とつながっていると考えます。

評価や正解からいったん離れ、今ここにある感情や記憶に触れていきます。東洋医学の「気」の概念を取り入れ、言葉にならなかった想いの滞りを、文章のリズムとともにほどいていきます。安心して、ありのままの自分でお越しください。

ストレスや不安、体調に漠然とした不安を感じている方、眠りが浅い方、健康管理がうまくいかない方のためのライティング講座です。他者ではなく自分のことばで身体を開放していきます。それによって日常の景色や人との関わりが、これまでと少し違って見えはじめるかもしれません。

「メディカティヴ・ライティングは具体的に何をするのですか?」

ステップ1 自分史を書く

時系列で人生に起きた出来事をまとめていきます。幼少期から現在までの印象的な出来事や転機を、まずは自由に書き出します。最初はアートワークとして図や絵で描き、色や形で感情の動きを表現していきます。言葉にしにくい体験も、ビジュアル化することで安全に眺め直すことができ、自分の物語を客観的に見つめる土台が整います。

ステップ2 体調と人生を関連づける

アレルギー、頭痛、歯痛、怪我など、これまでに経験してきたさまざまな身体上の課題が起きた時期を、自分史と重ねていきます。どの出来事の前後で体調が崩れやすかったのか、どんな感情や環境の変化があったのかを丁寧に振り返ります。身体のサインと心の動きのつながりを見つけることで、これまで気づかなかったパターンが浮かび上がってきます。

ステップ3 1〜2のワークを文章化する

ステップ1〜2で想起された記憶や感情、気づきを、あらためて文章として書き起こします。うまく書こうとする必要はなく、思い出した順番や感情のままに綴っていきます。書くプロセスそのものが内省を深め、頭の中で絡まっていた出来事が整理されていきます。言葉にすることで、自分の物語を「語り直す」力が生まれ、自己理解が一段と進みます。

ステップ4 自分自身の課題に気づき、東洋医学的な弁証を行う

これまでのワークを通して見えてきた心身のパターンから、自分自身の課題やテーマを整理します。そのうえで、東洋医学的な視点を用いて、気・血・水のバランスや臓腑の働き、感情との関係性などを総合的に読み解きます。単なる症状の分析ではなく、「今の自分がどのような状態にあるのか」を多面的に理解し、今後のケアの方向性を明らかにしていきます。

ステップ5 自由選択

【1】継続的なメディカティヴ・ライティングを行なう
定期的に書く時間を持ち、日々の出来事や感情、体調の変化を記録していきます。自己の気づきに重点を置きながら、内面の変化を丁寧に追いかけるプロセスです。書き続けることで、無意識のパターンや本音が少しずつ浮かび上がり、セルフケアの精度が高まります。

【2】東洋医学的な施術を受ける
必要に応じて、鍼や灸、養生指導などの東洋医学的な施術を組み合わせます。文章で見えてきたテーマをもとに、身体へのアプローチを行うことで、心と体の両面からバランスを整えていきます。どちらか一方を選んでも、両方を併用しても構いません。ご自身のペースと目的に合わせて、最適な進め方をデザインしていきます。

一般社団法人Creative Writing Center

私たちは表現のための安心で安全な場をつくります。どうかご自身の苦しみや喜びを自由に書いてください。きっと同じ課題を抱えて生きている仲間がいます。その苦しみが誰かを救うかもしれません。

自分の人生をすべて見て体験してきたのは、自分しかいません。だからこそ、自分の中から湧き上がってきたことばはなにより尊く、真実であり、心身を整えてくれます。

文章を書いて表現することは、自分へのサポートであり、社会への貢献です。


一般社団法人Creative Writing Center

代表理事 田口ランディ